<< 弾丸の種類や威力、・ボディーアマー(防弾ベスト)について
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「弾丸の大きさ」 | ・・・身近なモノを使って大きさを実感してみまよう |
「弾丸の威力」 | ・・・弾丸の威力を数値化、各弾丸と比較してみましょう |
「弾頭の種類」 | ・・・実戦で使われる弾頭の種類を知ってみましょう |
「散弾の種類」 | ・・・散弾やスラグだけじゃない!恐怖のシェルを紹介。 |
「ボディーアーマ」 | ・・・年々性能があがるボディーアーマの防弾性をチェック |
[ 弾丸の大きさ ] 手持ちの弾丸を並べてみました。身近なUSB端子と比較してみましょう(^^。(実物大 ※解像度1024×768の場合) うーん写真では、やはり本当の大きさの違いを分ってもらうのは難しい(^^;。モニターに向かって指でつまむ感じでやると、少しは分かるかも(^^;。 |
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ガンスリを中心にもう少し、詳細に見ていきましょう。 (※写真は全てプライマーが無しの状態です) |
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「9mmと357Sigとの違い」 | |
ヘンリエッタが使用するSig P239。前半と後半で弾丸が違う。 (前半は9mm、後半は357Sig) 357Sigは口径を強引に表すと9mm×22だが、写真の通りケース先端が 絞られている(クローズド・ネック)であり、胴回りは10mmと同じである (底面を見るとその大きさの違いが分かる)。 9mmより、よりハイパワーだが、 当然リコイルも強くなるが。しかしバレルの変換だけで、自体は同型なのでフィーリングなど踏まえ、乗り換えが容易となる。 写真)左:9mm、右357Sig |
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「7.62mm×54Rと308Winとの違い」 | |
リコのメイン・ウポンであるドラグノフで使用する弾丸(7.62mm×56R) とハイパワー弾として有名な308Win(7.62mm×51)との比較。 口径的に見れば、長さが違うだけだが実際は7.62mm×56Rは弾丸の根元 まで伸びており、より円錐に近い状態となっており、より大きい事が分かる。 (底面を見るとその大きさの違いが分かる) また、弾頭とケースがより深く(長く)はまっている(*)事で、パワーがUPしている。 (*TOPの写真参考) 写真)左:7.62mm×56R、右:308Wing |
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「新規格のSS190弾丸」 | |
近年、公的機関は9mmパラが「威力不足」として、9mmパラ離れが進んでいる。 ボデーアーマーが、皮肉にもテロリストにも使用される事が増えたからだ。 極めて貫通力の高い弾丸であるSS190は、年々向上する対ボディーアーマ用としてP-90、Five-sevNと共に開発された。 (カテゴリー的にはHV弾(いわゆる貫通弾)として分類はされていない) しかし、コマーシャル市場ではその余りの貫通力が問題となり、貫通力を抑えたJHP弾「SS192」を販売。 その後も販売中止、再開を繰り返したあげく、SS194として認可がおりる。 これにより’04年中期からFive-siveNは市場に出回り、飛ぶように売れている。 弾丸の反動は従来のアサルトライフルとハンドガンの中間的な感じで取り扱い易いのも特徴。 歴史的にも、様々な時代により新しい弾丸は開発され、そして消えて行った。 そんな中、SS190は近代の犯罪需要がもたらした歴史的弾丸である事は間違いない。 |
[ 弾丸の威力 ] | ||||
弾丸 *1 | 初速(m/s) | KOPE *2 | ガンスリ代表(他) | (備考) |
22LR | 290 | 81 | (デリンジャー) | 高い弾頭初速を持ち、非常に貫通力に優れる。 小口径ライフル用としても使用される。 |
9mmパラベラム (9mm×19) |
354 | 344 | Cz75、SigP239、 (ベレッタM92F) |
一般な拳銃弾として広く復旧している。だが近年のボディーアーマー性能の向上で パワー不足として見られている。 |
357Sig [9mm×22] |
423 | 708 | SigP239 | - |
45ACP(10mm×23) | 260 | 440 | USP(コルトガバメント) | - |
10mmAUTO(10mm×25) | 260 | 470 | (ブレン・テン、M645) | - |
38SP [38口径:9.65mm] |
244 | 185 | (ニューナンブ) | - |
357Magnum [上記同様] |
380 | 534 | (パイソン、 コンバットマグナム) |
拳銃用のマグナム弾としては最も歴史が古く、従来の38sp銃がそのまま使用できる ため、公用・民間用ともに広く普及した。 |
* 41 AE (.アクション・エキスプレス) |
- | - | ジェリコ941 | 44マグナムでは対人用としては威力がありすぎるため、.357マグナムとの中間的な 威力を目指して作られたが、結局実用性と威力が中途半端なため普及しなかった。 |
44Magnum [44口径:11.18mm] |
360 | 741 | M29 | かつては最強の拳銃弾として知られ、映画や漫画に登場する機会も多い。 本来は、熊狩りをするハンターのサイドアーム用に開発されたもの。 |
* 454 Casule [45口径:11.4mm] |
- | - | (スーパーレッドホーク) | 近年の金属材料の改良と加工技術の発展に至るまでは、完全に忘れられた 存在であった。威力はおおむね.44マグナムの2倍。 |
50AE(.アクション・エキスプレス) [50口径:12.7mm] |
427 | 370 | デザートイーグル50AE | 実用の自動式拳銃弾としては、最高の威力を持っている |
* 500 S&W Magnum [45口径:11.4mm] |
- | - | S&W M500 | 454カスールを超えることを目指して開発され、その威力は.44マグナムのおよそ3倍、 .454カスールの34%強力なパワーを持つ。現在最大最強の市販拳銃弾である。 |
SS190 (5.7mm×28) | 715 | 374 | Five7,P-90のみ | P-90用として開発された貫通力の極めて高い弾丸。近年民間向けに貫通力を 落としたSS192,SS194なども開発された。 |
223Reminton (5.56mm×45) |
988 | 1,280 | ステアーAUG(M16) | - |
7.62mm×39 | 716 | 1,495 | (AK47) | - |
308Win Magnum (7.62mm×51) |
850 | 2,560 | FM FAL、WA2000 | ライフル用実包のマグナム弾 |
7.62mm×54R | 811 | 3,885 | ドラグノフ | - |
* 460 Weatherby Magnum [45.8口径:11.63mm] |
- | - | - | 市販の狩猟用弾薬としては世界最強弾。ジャラルミンなどの盾も全く役に立たない。 像をも一発で倒せ、そしてソレを物語る様に弾丸のパッケージには像のイラストがある。 |
* 50BMG (.ブローニング・マグナム) 12.70mm×99 [50口径] |
857 | 12,600 | (バレットライフル) | 全長約145センチ、重量約13kgという大型狙撃弾 |
注1)データ表は一般的な目安であり、実際は使用銃や気候により変わります。 弾丸の威力を一概に数値化するのは難しい。 |
[ 弾頭の種類 ] 弾頭は基本的には鉛の塊で、銅やギルディング・メタルという合金で被甲(ジャケット)したり、 先端だけ鉛を露出させたり窪みを付けたりと様々な組み合わせで構成される。代表的なものは以下の通り。 |
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「弾頭の形状」・・・弾丸の種類の区分けは以下の通り | |||||
ラウンド・ノーズ | 弾丸が山形で丸い、ごく一般的な形状 | ||||
フラット・ノーズ | 弾頭まっ平らな円筒型の弾丸。ペーパーターゲットに綺麗な丸い穴を開けるので、練習用として使われる。 (ラウンドは紙に鉛筆を刺した形状、フラットはパンチ器でパチンと穴を開けたような差) |
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クローズド・ネック | ケース(薬莢)の先が細く絞られてるもの。ライフル弾がそうだが、まれに357Sigなど拳銃弾でも 使われる場合がある。威力は上がるが、リコイルも強くなる。 |
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「弾頭の構造」・・・弾頭の加工別にさらに区分けされる | |||||
ソフト・ポイント (Soft Point) |
弾丸が鉛(リード)の柔らかいタイプ。衝突時に変形しやすく破壊力が高い。 (弾丸全体、もしくは先端部のみでも、鉛が露出していればソフトポイントと呼ばれる) しかし鉛は溶けやすい為、パワー銃には適さないが、レッティング・ジャムが 懸念されるため、フルオートやハイパワー弾に使われる事は少ない。 (22口径などローパワーの場合は威力を得るため多く使われる)。 |
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ホロー・ポイント (Hollow Point) (俗称:ダムダム弾) |
弾頭にホロー(窪み)のある対生物用弾頭の事(詳細な種類は以下参考)。 ホロー形状により、被弾時に弾頭がマッシュルーミング化(*1)し、生体に破壊をもたらす。 (悪名高いダムダムというのは弾頭の種類ではなく、弾頭の先端部に切り込みを入れた俗称。 英国のパーティ・グレイ大尉が特許を取り、インドのダムダム兵器工場で大量生産された。 1899年にハーグ国際契約で使用を禁止されたが、現在はソフト(ホロー)弾として使用されている) |
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ジャケット・ホロー・ポイント (Jacket Hollow Point) |
フルメタルの弾頭に凹みをつけたタイプ。ソフトポイントとは違い鉛は露出していない。 適度な貫通力と破壊力を両立させた感じ。また弾頭先端までジャケットされているため、 装填の際のジャム(装填不良)の確率を低下させる事が出来る。 |
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ソフト・ホロー・ポイント (Softt Hollow Point) |
ソフト・ポイントの弾頭をホロー化させたもの。上記のJHPとは違い破壊力重視タイプ。 | ||||
シルバーチップ (Silver Chip) |
シルバーが示すとおり、銀色のアルミ合金で皮甲したHP弾の一種。 ニッケルや銅亜鉛を混合で被甲し、マッシュルーミング化のタイミングをコントロールする事で 効果的に強力な破壊力を生み出す。銅によるジャケットよりパワーが得られる。 |
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フルメタルジャケット (Full Metal Jacket) |
弾頭全体に銅やギルディング・メタル合金を皮膜処理を施した弾頭。
フルオート射撃時に 鉛(リード)が銃身内で溶け出すことを防ぐ。飛距離や貫通性が高い。 |
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HV弾 (High Velocity) |
貫通弾(アーマー・ピアシング)とも呼ばる。 ブレッドコアは鉛ではなく超硬質素材のタングステンやカーバマイト劣化ウラニウム製等を 使用し貫通力を重視した弾丸。 (P-90の弾丸も貫通力が高いが、HV弾には俗せず独特な構造でその威力を生み出している(*2)) |
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KTW弾 (俗称:キラーコップ) |
弾頭がテフロンコーティングされたHV弾。 防弾ベスト衝突時の摩擦抵抗を 低減させ弾頭部分は貫通力を維持したまま体内へ突入する。 9mmなどの拳銃弾にも加工が出来るため、現在は条例のより軍のみ使用が許可されている。 (警官殺し事件があったから付いた名称というのは全くのウソ。マスコミが俗称をつけて報道し、 そのおかげで一般市場の流通が禁止となった。警官にとっては救われた結果となった) |
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エクスプローダー弾 | 弾頭内に炸裂火薬が詰め込まれており、目標に侵入後体内で爆発する。 | ||||
ショットシェル弾 (Shot Shell) |
ペレットを持つ散弾弾頭。散弾銃と違い、発射と同時にケースが裂け一点にペレットが 拡散し目標を破壊する。 (ショット・シェルと言うと、通常は散弾銃用の弾を名称だがリボルバー弾にも使われる) |
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ジャケット・ホロー | ソフト・ホロー | フルメタルジャケット | ショットシェル | ||
*1 マッシュルーミング化 | |
ターゲット被弾直後、弾頭がキノコ型に変形する状態を”マッシュルーミング”と呼びます。 弾頭エネルギーを拡散かつ回転し人体などに進入するため、血管や神経を切り刻み強大 な破壊を与える。 |
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*2 P-90の弾丸断面(実際はもっと先端が鋭い弾丸です) | |
P-90(又はファイブセブン)の弾丸はスチールやアルミ層からなる極めて特殊な弾丸であり、 ボディーアーマ貫通後、人体に弾丸が留まるように出来ている。 これにより、弾丸が貫通しきらず、人質や第三者が被弾しないようにしている。 9mmが50発約15ドルに対し、1発で41ドルと高価なのも分かる。 (Five seveNが'04・5月に一般市場への販売がされたが従来のSS190の弾丸の 使用は禁止で、50発20$前後のSS192(194)JHP弾のみと制限されている。) |
[ 散弾(Shot Shell)の種類 ] ショットガンの弾は、ライフルや拳銃弾のように”カートリッジ”ではなく、「ショット・シェル」と呼ばれます。 10番(直径19.5mm),12番(直径18mm)、16番(直径16.8mm),20番(直径16mm)、.410番(直径10.4mm) とあり番数が上がるほど、太さが小さくなります。 散弾は長距離だと威力や集弾性がなくなる欠点があるが”面”でターゲットを捕捉できる上、近距離では驚異的な 破壊力を発揮する。また、様々なシェルも存在し理論上はどのような形状の弾丸を撃つ事が出来る。 |
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ハード・ショット | バック・ショット | スラグ・ショット | フレッシェット・ショット |
小型の粒子ペレットでペレットの サイズは1.27mmから大きい物で 4.57mmまで数種類存在する。 それ以下はソフト・ショットとなる。 |
大粒のペレットで警察や軍で使用。 00(ダブルオー)パック(12番用) 直径8.38mmのペレットを9発。 000(トリプルオー)バック(10番用) 直径9.14mmのペレットを6発。 パチンコの玉が6発音速で飛んでくる(^^; |
強力な単装ショットシェルで1発の 弾頭を持ち弾頭本体にライフリング が刻んである。 飛距離も散弾より倍近くなり、 大型ライフル弾並の破壊力がある。 |
球体ペレットの代わりにフレッシェット (矢)が装填されたシェルで12ゲージ ならば20本の矢が収納されている。 貫通力が高く防弾ベストも貫通できる 事から軍用として使用される。 |
シュレッター・ショット | ワイヤーカット・ショット | サボット・スラグ・ショット | 「ガン・スリ的に・・・」 ショットガン使いは トリエラだけですね。 折角なのでこういったシェルも 使ってほしい気がします。 熊のぬいぐるみだけ集めてる場合 じゃないぞ、トリエラ(笑。 |
刃先のような弾が発射されるタイプ。 撃たれた方はシュレッターに 掛けられたようになるという。 こういう特殊シェルはメーカにより名称 が違い、SCMITRと呼ぶメーカもある。 |
ワイヤーが人体に巻きつき、”撃抜く”と いうより”切る”といった特殊弾。 これもメーカにより名称が異なる。 |
サボットはプラスチックワッヅに包み 込んで使用するため、スラグに比べ 飛距離や命中精度向上、弾頭形状 もホローやフルメタルジャケットと 様々あり破壊力も格段に勝る。 |
[ ボディー・アーマー(防弾チョッキ) ] |
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弾丸と同じくして、ボディーアーマも進化している。当初はベスト状に鉄板重ね合わせをまとっていたが、不便さは察しがつくだろう。 しかしナイロン製造技術の向上によりグラスファイバー製ボディアーマが開発される。 だが意外と重く、思いのほか抗弾性能*が得られなく、跳弾や砲弾の破片を防ぐ程度のものだった。 しかし、ケプラー繊維製ボディアーマの開発により拳銃弾程度の直撃なら抗弾性能を得る事に成功。 だが、ケプラー繊維は水に濡れると抗弾性能が落ちる、意外と重く行動力が落ちるなどの欠点もあった。 さらに高分子素材アミドライド繊維の開発により、硬度で抗弾性能が高く、薄く動きを抑制しない。 しかしケプラー繊維より繊維の伸び抵抗力がないため、弾は防いでも人体への衝撃が強くなる欠点もあった。 これらの欠点を克服すべく登場したのがスペクトラ繊維の開発である。非常に硬度で、伸び抵抗力もある特徴を持つ。 しかし、これも万能とはいかず、130度程度の熱で溶解してしまう欠点があり、やはり抗弾性能があるとはいえ 音速を超えるライフル弾などは防げなかった。 結局現状でもセラミックプレートを挟める構造にしたり、各種繊維を層別に組み合わせる事で”任務や状況にあったベスト” という使われ方だが、一般警察でも30cmの距離から357Magの直撃でも助かるクラスを着用出来る事は、おおいな進歩である。 反面、犯罪者やテロにも使われるので、州によっては前科者は購入できないシステムになっている。 * 弾丸を貫通させず人体も死に至らないダメージ(アーマが44mmまでの陥没と定義) |
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ボディアーマの抗弾性能は、各国やメーカにより微妙に異なる。主なレベル分けは以下の通り。 |
抗弾レベル | 口径 | 対象銃種 | 標的距離 |
レベルT | 22口径〜38口径 | 拳銃レベル (拳銃レベルを4段階に細分化して規定) |
5m |
レベルU_A | 9mm〜357Mag (各ソフト・ポイント) | ||
レベルU | 9mm〜357Mag〜45ACP (各FMJ弾) | ||
レベルV_A | 44Mag〜12番ゲージ/ライフルスラグ弾 | ||
レベルV | 7.62mm〜 (例外:5.7mm×28「P-90,Five seveN」) |
ライフルレベル (軍用アサルトライフル、狙撃ライフル等 の小銃から発射される弾丸を対象) |
15m |
レベルW | 7.62mm以上HV弾 |
「弾丸の威力」同様、様々な条件により厳密なクラス分けをすると、かなり複雑になるため
正確性を保ちつつ、イメージしやすい様にしました。
フレシェットやシュレッダー・ショットについては、明確なデータはないが
刃物に対して無力化なボディーアーマに対して、それなりに有効かと思われる。
注) トカレフ拳銃等に使われるスチールジャケット弾や、AK-47カラシニコフ等に使われる軟鉄弾等の 特殊な弾丸に対する規定がありません。 また警察や施設警備で広く使われている、ショットガン(散弾銃)の弾丸に関する規定もありません。 そのため実務的には・・・、 ・トカレフ弾を、レベル-VA+(プラス) ・散弾銃のサボット弾をレベル-VA++(プラスプラス) ・AK-47のスチール弾をNIJ-V+(プラス) と便宜的に表現しています。 また手榴弾、ロケット弾、対人地雷、その他の重火器等の紛争地域で使用される爆発系の武器等 に対する防護レベルの規定もありません。 |
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